2017年7月5日 えりも岬から納沙布岬まで

2017年7月5日 水曜日 (3日目)

                  「馬注意」の看板 野生の馬がいるのだろうか?



 起床すると昨日来の雨はあがってましたが、ホワイト色の海霧が空を覆っていました。ご飯と味噌汁、昨夜の残り物で朝食をすまし、荷造りを終えると8時近くになっていました。歩きの合屋さんは手慣れたもので、私より先に20キロを超える荷造りをさっさと済まし出発していきました。毎日30キロ歩くそうなので大変ですね。


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                    朝食はパックご飯にインスタント味噌汁です。


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                       今日の予定は納沙布岬までです。


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                      不便な地でのサイト勤務ご苦労様です。


 百人浜キャンプ場を出発すると道道34号線で襟裳岬に向かいました。道路の横に「鹿注意」の看板が見えます。やがて右手の山の上に航空自衛隊のレーダーサイトが見えてきました。


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 襟裳岬はもやの中でした。ときどきもやが晴れ襟裳岬の岩場が見えます。この岩場は日高山脈から流れてきており沖合8キロ先まで続くようです。襟裳岬の展望台に「風極の地襟裳岬」という看板がありました。年がら年中10メートル以上の風が吹いている場所なのです。岬の先端部分で見かける花はみな地べたをはいずるような格好で咲いていました。


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                            襟裳岬先端部です。


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                     地を這うような格好で咲いているハマナスです。


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                   エゾゼンテイカ?が風の谷間で綺麗に咲いていました。


 襟裳岬から道道34号線を戻る途中に「キツネ注意」と「馬注意」の看板がありました。キツネはわかりますが、野生馬がいるのか疑問に思いつつ先を急ぎました。


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                     黄金道路の入口付近から帯広方向の景色です。


 この先国道336号線のえりも町庶野から広尾町音調津の33.5 kmの区間の海岸側の道路が「黄金道路」と呼ばれるところです。

 昭和9年に着工し昭和17年に完成した道路で、黄金を敷き詰められるほどにお金のかかった道路なのです。黄金道路の大半は、断崖の中にくり抜かれたトンネルになります。トンネルの中はひんやりとしており、バイクで走ると寒気を感じるほどです。おまけにわき水が路面を濡らしているので神経を使いました。


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                               フンベの滝です。


 黄金道路の終点近くに開けた場所があり、小さな滝が見えました。看板には「フンベの滝」とあります。海岸段丘の断面から吹き出している地下水のようです。幅広く流れ落ちているので観光客が記念撮影をしていきます。


 襟裳岬付近で「鹿注意」の看板を見たのですが、広尾町の平野部に出て間もない頃に鹿が車にひかれている現場にさしかかりました。道路のパトロール車両が通りかかったので注意喚起したのですが、見て見ぬふりをされてしまいました。鹿の交通事故はここでは日常茶飯事なのでしょう。


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 黄金道路までは「昆布の匂い」が鼻につきました。広尾町の平野部に来るととたんに「牛の糞尿の臭い」が鼻を突きます。走れど走れど臭いがまといついてくるようです。


 走り疲れ道路脇で小用をたしながら牧草を食べている乳牛をしばらく眺めることにしました。





 ナウマン国道と呼ばれる国道336号線を釧路方向にどんどん進みます。信号機がないので走り放題ですが、抑えて抑えての走りに徹します。行き交うラーダーがめっきりと少なくなり、たまに会うとクラッチ側の左手を大きく振ってエールを交換します。



 真っ直ぐな道、丘陵を上ったり下りたりしている内に国道38号線に到達しました。国道38号線に入ると急に車の量が増え、追い越し禁止期間が多くなって進む速度が極端に低下します。と言っても道民の皆様は心得た物でプラスアルファーの速度で走ってくれるのでストレスはたまりません。





                        失望の釧路湿原展望台

 釧路平野の新しい道路にカーナビが数度迷うことがありましたが、午後1時過ぎに釧路湿原の展望台に到着しました。お金を払って展望台に上がったのですが、湿原が遠すぎて臨場感が全くありません。遠くに無人の平原があるという程度のものでした。


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                   釧路湿原展望台から釧路の町方向の景色です。


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                    釧路湿原展望台から上流方向の景色です。


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                 有名な三木たかし作曲のご当地ソングのようです。


 釧路の展望台を後にすると今度は厚岸を目指して走ります。厚岸湖にかかる橋を渡ると愛冠岬(アイカップ岬)の標識が出てきました。岬と聞くと行ってみたくなります。岬近くに設けられた駐車場に三木たかし作曲「愛冠岬のいのり」の歌碑がありました。切ない想いを詠っているようですが、運転で麻痺した心には響きませんでした。 



                     来て良かった「原生花園あやめヶ原

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                             あやめヶ原の入口です。


 時計の針は午後3時を指していました。納沙布までは長い。先を急ぐことにしましょう。10分くらい走ったところに「原生花園あやめヶ原」がありました。ちょうど満開とあって連泊して訪れる人がいるほどです。


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                    海岸段丘の台上に広く分布するあやめの群生です。


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              左に大黒島、右奥に釧路方面の陸地が雲海に浮いているように見えます。


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                  あやめヶ原には馬が放牧中でした。写真はその子馬です。


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                           エゾスカシユリです。



 時計を見ると午後4時。今夜の宿泊地が決まっていません。納沙布岬にある鈴木食堂がライダーハウスをやっているので電話してみました。宿泊する場合は午後5時までに来て欲しいと言うことでした。海岸線、根室本線沿いに走るしか手がありません。途中雨が降ってきて行く手を渋滞が妨げます。根室半島に近づくと「鹿注意」の注記が道路上に、左右に看板となって出てきます。相当跋扈していそうです。午後5時に少し遅れると宿に電話したのですが、到着したのは1時間15分遅れとなってしまいました。



 鈴木食堂には先客として今夜宿泊する、東京テレビのディレクターさん、カブで日本を回っている学生さん、さらに自転車で北海道を回っている人がおりました。この食堂の名物は「生サンマ丼」です。それにビールと熱燗を一杯飲んで談笑を続けます。ディレクターさんはこの鈴木食堂を舞台に番組を作るのだと言います。ついつい「最近のテレビはつまらんですね。食べ物番組やコメディアンの番組など頭を使わない番組ばかり。おまけに韓国の番組が増えて韓国に乗っ取られたような感じですね」と言ってしまいました。番組は8月の初旬に放送されるようなので見落とさないように注意しましょう。

 本日の走行距離は394キロでした。

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